たいていの物事には、入り口と出口があります。
用事があればその場所に入り、用事が終われば出ていく。ごくごく自然の摂理です。
仕事にも入り口があり、出口があります。今の世の中は、単純な仕事「やれば終わり!」というタイプの仕事は比較的少なく、考えながら仕事をするのが多くなってきています。もちろん、体系化され、習熟された仕事は流れ作業のように進んでいくこともあるでしょうし、その方が健全でもあります。
あまりにも仕事の入り口側だけしかフォーカスして話さないということがあったので、それがどういうことなのか書いてみようと思います。
といっても、考えればわかるような内容なので、たとえ話で十分なので、たとえ話を多くします。
どうなるかというと、水位が上がり湖畔に水が流れ出し、近辺は水で溢れてしまいます。水害ですね。被害が出ます。これは、出ていく水の量を考えずに、入ってくる水を増やしたためです。キャパシティと流れが見えていません。
これは高校生くらいの時に、父に言われたこと。当時、バイク(50cc)をいじるのが好きでピストンを交換したりいろいろやっていたのですが、マフラー(2ストなのでチャンバー)を交換することだけは抵抗がありました。音がうるさいので。
なので、とにかく吸気とかエンジンとかをいじっていたのですが、「お前はなんで出ていくことを考えないんだ?」と言われ、吸気と排気の関係に気が付きました。いくらいじったって、出口が変わらなきゃ変わらないんだということ。やるならトータルでやらないとよくないぞ、ということですね。
これは仕事でよくあることではないでしょうか?
1日は24時間しかなく、労働時間は標準で8時間程度です。どうやってもこの概念は変わらないので、効率化を人は求めます。が、時間は限られているので、どれだけ効率化を頑張ってもできることは限られます。もちろん、抜本的に変えれば変わります。工場にロボットを導入してオートメーションにする、24時間動き続けるなんて言うのは抜本的な改革ですね。
個人では難しいので、やることを増やしたら、やらないことを増やさないとバランスが取れません。となると、労働時間を増やすしかありません。これが限界を超えて徹夜とか休日も休みなく働くということになると、なかなか厳しい状態になっていきます。
ということで、徹底的な効率化をしていくのはもちろんですが、安易な考えで入り口の事だけ考えても、出口が変わらなければなかなか変わらない、ということです。
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